クロソイド曲線
物理光学における回折現象を表現するために、コルニュが考案した曲線。一定車速で走行中のクルマのハンドルを、一定の速さで切り込んでいくとき、このクルマが描く軌跡がこの曲線に近似する。これは、直進から旋回に移るときの自然な操舵であり、滑らかなハンドル操作と旋回部への移行が可能になるため、高速道路のコーナー進入部に緩和曲線として広く用いられている。ただし、曲率半径でみると、直進部と旋回部のつなぎは滑らかではなく完全な緩和とはいえない。また、旋回時の厳しい旋回条件を設定しやすく、耐転覆性などを評価するための、走行安定性評価用の試験コースとしても使われる。
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