B型の亜型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 01:59 UTC 版)
B型はあまり研究が進んでいないが、A型同様のバリエーションがあると思われる。 B1 普通のB型。 Bint B1よりも弱くB2よりも強い。 B2 弱いB型。 B3 かなり弱いB型。 オモテ試験で部分凝集となるのが特徴。 検査は抗Hレクチン、被凝集価測定、転移酵素活性測定、唾液・血清中の型物質測定。 そのほかキメラやモザイクとの鑑別のため、混合赤血球の分離も。 Bx B3よりさらに弱いB型。 BでありながらBに対する抗体を持ち、あるはずの転移酵素や型物質がない。 検査は抗Hレクチン、吸着解離試験、転移酵素活性測定、唾液・血清中の型物質測定。 Bm Bxよりさらに弱いB型。 Bでありながらオモテ試験で凝集せずOと判定される。しかし転移酵素や型物質は存在する。 検査は抗Hレクチン、吸着解離試験、転移酵素活性測定、唾液・血清中の型物質測定。 Bel ものすごく弱いB型。特定の抗原が存在しないか、ごくわずかしか存在しない。 「el」は吸着解離試験を意味する。この検査以外ではB型と判断できない。 Bend ものすごく弱いB型。特定の抗原が存在しないか、ごくわずかしか存在しない。 亜型抗A血清との反応抗B血清との反応血清中の抗A血清中の抗B型物質B型転移酵素適切な追加検査B 0 + + 0 B、H あり なし B3 0 mf(部分凝集) + 0 B、H あり Hレクチンとの反応、被凝集価測定、血清・唾液中の型物質測定、転移酵素活性測定、混合赤血球分離 Bx 0 +/0 + + H なし Hレクチンとの反応、被凝集価測定、唾液中の型物質測定、転移酵素活性測定 Bm 0 0 + 0 B、H あり Hレクチンとの反応、吸着解離試験、血清・唾液中の型物質測定、転移酵素活性測定 Bel 0 0 + + H なし Hレクチンとの反応、吸着解離試験、唾液中の型物質測定、転移酵素活性測定 基本的に血清中に抗Bがあると、血清を使った型物質測定はできない。
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