ASN.1 とその他のデータ構造定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 19:21 UTC 版)
「Abstract Syntax Notation One」の記事における「ASN.1 とその他のデータ構造定義」の解説
通信プロトコルのメッセージを定義する場合、ASN.1 では主にバイナリ符号化規則が使われる。 他のインターネットでよく使われるアプリケーション層のプロトコル(HTTPやSMTP)では、メッセージ定義にはタグと値が使われ、時にはABNF記法が使われる。それらの定義には符号化も含まれるが、テキストによる符号化である。 これら2つの手法はそれぞれに利点があり、議論が数多く行われてきた。ASN.1 の手法は効率がよいとされており、Packed Encoding Rules ではさらにコンパクトな符号化を実現できる。テキストを使った手法は実装が容易でデバッグが容易とされている(人間が符号化されたメッセージを読めるため)。Megaco(H.248)プロトコルでは、どちらの符号化がよいかを決められず、ASN.1 に基づいた符号化と ABNF に基づいた符号化の両方が定義されている。 ASN.1 の XML Encoding Rules (XER) はこのギャップを埋めるべく、ASN.1 記法で定義された構造をテキスト符号化する方法を提供する。類似の Generic String Encoding Rules は特にユーザーとのやりとりのために定義された符号化規則である。
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