7つのダストガー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 17:50 UTC 版)
派生形である「アーヴァーズ」は独立したダストガーとして扱われることもあるが、イラン音楽の専門用語の使用法としては正しくない。 以下、音名に付加された+は1/4音高いことをあらわす(微分音)。 セガーフ(Segāh, セガーフはペルシア語で「第三番目」の意。アラブのスィカーフ、トルコのセギャーフの語源)C,D,Eb(主音;シャーヘド),F,G,Ab,Bb(変化音;モテガイル音,狭い範囲で高低に動かし得る音),C チャハールガーフ(Chahārgāh, チャハールガーフはペルシア語で「第四番目」の意。トルコのチャハールギャーフの語源)C(主音;シャーヘド),Db,E,F,G,Ab,B,C ラーストパンジュガーフ(Rāstpanjgāh, ラーストはペルシア語で「真なるもの」、パンジュガーフは「第五番目」を意味する。「第5度上のラースト」)F(主音;シャーヘド),G,A,Bb,C,D,Eb,F シュール(Šur)E(主音;シャーヘド),F+,G,A,B,C,D,E ―以下は派生形(アーヴァーズ) ・バヤーテ・トルク(Bayāt-e tork, トルコ人のバヤート)E,F+,G(主音;シャーヘド),A,B,C,D(終止音;イースト),E 音がEより下に行くことがない ・アブー・アター(Abu ‘atā)E,F+(終止音;イースト),G,A(主音;シャーヘド),B,C,D,E あるいはE,F+(出発音アーガーズ&終止音イースト),G,A(主音シャーヘド),B,C,D,Eとも。 ・アフシャーリー(Afshāri, アフシャール部族)E,F+(終止音;イースト),G,A(主音;シャーヘド),Bb(変化音;モテガイル音),C,D,E ・ダシュティー(Dashti, 草原)E(終止音;イースト),F+,G(出発音;アーガーズ),A,B(あるいはBb,主音シャーヘド&変化音モテガイル),C,D,E マーフル(Māhur)C(主音;シャーヘド),D,E,F,G,A(変化音,Abに変化する場合もある;モテガイル音,狭い範囲で高低に動かし得る音),B,C ダストガーフ・マーフールに含まれる重要なグーシェ(gūshe)として次の名前が挙げられる。マーフル(もしくはダルアーマド Dar-āmad、高み)、ダード(Dād, 叫び)、ホスロヴァーニー(Khosrovāni, ホスロー王の旋律)、ヘサール(Hesār, 砦)、デルケシュ(Delkesh, 魅惑)、シェキャステ(Shekaste, 傷心)、アラーク(‘arāq, イラク)、ラーキ(Rāk, ラーガ)、サーキーナーメ(Sāqīnāme, 酔人の書)、スーフィーナーメ Sūfīnāme, 神秘主義者の書) ホマーユーン(Homāyoun)G(主音),Ab,B,C,D,Eb,F,G ―以下は派生形(アーヴァーズ) ・バヤーテ・エスファハーン(Bayāt-e Esfahān, エスファハーンのバヤート)C(主音;シャーヘド),D,Eb,F,G,Ab(終止音;イースト),B,C ナヴァー(Navā, ナヴァーはペルシア語で「旋律」を意味する。アラブのナワー、トルコのネヴァーの語源)D,Eb(終止音;イースト;不安定に途切れる),F,G(主音;シャーヘド),A,Bb,C,D
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