6 宇宙の病院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 01:18 UTC 版)
俳優に無線で連絡しても、初心者の彼が適切な回避行動がとれるかわからない。「つかまれ。鏡を動かす」。ドイル指令の大声とともに、反射鏡の制御ロケットが点火された。鏡の焦点はそれたが、設計を超える回転モーメントのため一部はちぎれてしまった。その後のある日、ステーションに来たばかりの一人の乗客が重態になり、すぐに手術が必要になった。宇宙病院はあるが、いまステーションにある宇宙船は修理中のものだけで航行可能な船はない。練習生のティムはドイル指令を説き伏せ、モーニング・スター号を使うことを了承させた。条件はひとつ、ドイル指令が自分で操縦すること。燃料を入れられた船は、100年ぶりに航行を開始し、無事に患者を宇宙病院に送り届けた。ステーションに戻るためにモーニング・スター号を使うことをドイル指令は許可しなかった。彼は言った。「運だめしは一度でいい」。そのため、迎えの船が来るまでの2日間、練習生たちは宇宙病院を見学する機会を得た。病院の生物学研究室に一本の木があったが、それは地球や他の惑星でも見たことがない姿をしていた。近づいたロイたちに、長い枝のようなものが伸びてきてからみついた。
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