3.閉鎖結合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 07:31 UTC 版)
閉鎖結合 (へいさけつごう、英:occluding junction)は、水も漏らさないピチッとした結合で、脊椎動物の密着結合(tight junction)と無脊椎動物の隔壁結合(septate junction)がある。 結合名細胞骨格介在膜タンパク質タイプ備考密着結合(tight junction) なし クローディン、オクルディン 細胞-細胞 脊椎動物のみ 隔壁結合(septate junction) なし インテグリン 細胞-細胞 主に無脊椎動物 閉鎖結合(occluding junctions)の代表例は、密着結合(tight junction)である。英語をカタカナにしたままの「タイトジャンクション」と言う用語もよく使われる。 密着結合は、上皮組織にしかない細胞-細胞間の細胞結合で、上皮細胞同士を結合し、体液が漏れないように、外液が組織内に浸透しないように細胞同士をぴっちりと結合する。この密着結合のおかげで、上皮細胞層から体液は漏れ出てこない。 また、膜タンパク質及び膜脂質の移動を制限することで、上皮細胞の頂端と基底の極性を作ることができる。この極性が維持されているから、小腸の絨毛の上皮細胞は、頂端部分で吸収した栄養分を、基底部分から体内に送る込むことができるのである。
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