2019年のケンタッキーダービー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 02:15 UTC 版)
「降着制度」の記事における「2019年のケンタッキーダービー」の解説
2019年のケンタッキーダービーは19頭立てで行われ、レースはマキシマムセキュリティが逃げて馬群を引っ張る形となったが、最終コーナーで外に膨らんで後続のカントリーハウス以下数頭の馬の進路に影響を与えた。マキシマムセキュリティはそのまま逃げ切り1位入線を果たしたが、2位に入線したカントリーハウス騎乗のフラビアン・プラ(英語版)騎手が異議を申し立てたことによって審議となり、20数分に至る審議の末にマキシマムセキュリティは被害を受けた馬の中で最後着だったロングレンジトディより後ろの着順となる17着に降着、代わって2位入線のカントリーハウスが1着に繰り上がって優勝馬となる裁定となった。ケンタッキーダービー史上初めてとなる1着馬降着という裁定に至った事態に対しファンからは「誤審だ」「マキシマムセキュリティこそが真の勝者だ」などの批判が相次ぎ、ドナルド・トランプ米大統領も自身のTwitterアカウントで裁定に対して私見をツイートするなど、大きな波紋となった。競馬ライターの島田明宏は、この一件はアメリカ合衆国の競馬での降着制度がカテゴリー2を採用しているがゆえに起こったこととして、カテゴリー1の基準なら騎手に処分があっても馬はセーフだったのではないかとしている。マキシマムセキュリティ陣営は降着の裁定に対して異議を申し立てたものの却下され、今後はマキシマムセキュリティの尊厳を回復するために法的手段に出ることも示唆した。
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