1993年夏の天候
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 05:37 UTC 版)
「平成5年8月豪雨」の記事における「1993年夏の天候」の解説
1993年(平成5年)の夏は梅雨が長引き、7月下旬になっても太平洋高気圧の勢力が弱かったため梅雨前線が列島に居座り、記録的冷夏となっていた。気象庁は例年通り7月中旬から8月上旬にかけて九州から東北の梅雨明けを発表したが、梅雨明け発表後も前線と台風の上陸による大雨が相次いだため東北から九州地方にかけての梅雨明けはすべて撤回され、沖縄と奄美地方を除き梅雨明け日が特定されない異常な夏となった。 また、台風の接近・上陸も多く、7月下旬の短い期間に3つの台風(4・5・6号)が相次いで上陸し、うち2つが九州地方に上陸。さらに8月には台風7号が九州に接近し、8月下旬には台風11号が関東に接近し北海道に上陸した。1993年の台風上陸数は6つで、当時の最多記録となり、記録的な冷夏によって農作物の冷害が発生し、イネの生育に深刻な影響が出たため米不足に陥った(1993年米騒動参照)。
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