1991年6月以前の学士の種類
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「学士」の記事における「1991年6月以前の学士の種類」の解説
1991年(平成3年)に、学位制度が改正される前までは、学士の種類は定められていた。 1878年(明治11年)に東京大学が定めた学士の種類は、法学士・理学士・文学士・医学士・製薬士の5つであった。ちなみに、これらの学士号のうち東京大学製薬学科本科で授与される製薬士のみ特異な名称であるが、明治11年1回生9名が卒業、東京大学大学院薬学研究科によれば製薬士の称号を授与されたとされ、実際に製薬士号の授与は5回生で終了し全員34名に留まったとされる。 1956年に定められた大学設置基準(昭和31年文部省令第28号)では、学士の称号は文学士・教育学士・神学士・社会学士・教養学士・学芸学士・社会科学士・法学士・政治学士・経済学士・商学士・経営学士・理学士・医学士・歯学士・薬学士・看護学士・保健衛生学士・鍼灸学士・栄養学士・工学士・芸術工学士・商船学士・農学士・獣医学士・水産学士・家政学士・芸術学士・体育学士の29種類が定められていた(最終改正時)。 しかし、1991年(平成3年)の学位制度改正によって、学士号が称号から学位に移行するとともに、学位の名称も「○○学士」と専攻名称を冠する表記から「学士(○○)」と学位の後に括弧書きで専攻分野を付記する方式に変更。学位の種類も国が定める方式が廃され、各大学が自由に定められるようになった。
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