1980年代後半からの再評価
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「レオポルド・ゴドフスキー」の記事における「1980年代後半からの再評価」の解説
彼の作曲家および編曲家としての実力は楽壇に不当に無視され、ゴドフスキーの没後50年は「ピアニストの書いた難技巧を伴う程度の作品」という不名誉な位置付けに甘んじた。このことはカールフィッシャー社から出版された全5巻のゴドフスキー選集の完結が2004年であったこと、その選集の中にOperatic MasterpiecesとProgressive Seriesが含まれていないことなどに表れている。このOperatic MasterpiecesとProgressive Seriesは、ピアノ教育のためにゴドフスキーが最も熱意を傾けた仕事であった。 ゴドフスキーのピアノ作品はボレットやサパートンによって細々と伝えられているにすぎない状態だった。しかしフズム音楽祭で1980年代後半にアムランが芸術家の生涯を演奏したころから急激に再評価の機運が高まってきた。Danteのゴドフスキー選集はその評価に乗る形でまずマッジが先頭を切って録音したものである。現在はカルロ・グランテとコンスタンチン・シチェルバコフの2人が、ゴドフスキー全集のリリースを長期間にわたり進めている。現在は楽譜の入手が容易で個人通販が可能になったことも含め、多くのピアニストがゴドフスキーの演奏を行っている。
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