1836年の火災と再建
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「フェニーチェ劇場」の記事における「1836年の火災と再建」の解説
しかし同劇場は1836年12月13日深夜、火災で焼失する。導入されたばかりのオーストリアン・ストーブ(暖房機器)から出火したとされるこの火災は、鎮火までに丸3日を要したという。 劇場はわずか1年で再建された。外観的にはセルヴァの原設計はスタッコ仕上に至るまでかなり忠実に再現されたが、機能上は1792年原建築でオペラ・演劇双方の利用に配慮していたのを、再建ではオペラ上演に特化するなどの変更がみられる。また、メヌオ運河に面した主入口には、ゴルドーニとセルヴァを顕彰するレリーフが掲げられた。1837年12月26日、再建初演はジュゼッペ・リッロの『ラヴェンナのロスムンダ』Rosmunda in Ravenna。 その後、1854年、および20世紀に入っては1936年にそれぞれ大改修がなされた。再建後もイタリア半島の主要歌劇場としての地位は失わず、ヴェルディ中期の傑作『リゴレット』、『椿姫』などの初演がこのフェニーチェ劇場でなされている。
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