1241RE型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:59 UTC 版)
「タランタル型コルベット」の記事における「1241RE型」の解説
輸出向けの1241RE号計画「モールニヤ」型大型ミサイル艇(Большие ракетные катера проекта 1241РЭ «Молния»)は、外見上1241.1型と比べ艦橋上のレーダー覆いを装備しない点で異なっていた。これは、1241RE型が「モノリート」レーダーを搭載していないことに由来した。かわって1241RE型が搭載したのは206MR型大型ミサイル艇などに搭載された「ガルプーンE」で、大型の「モノリート」よりも能力の劣るものであった。搭載レーダーの変更により、外見は1241.1型よりはむしろ1241型によく似るものとなった。このことから、外見で艦艇を識別するNATOでは、1241.1型の輸出型である1241RE型を最初の1241型と同じ「タランタルI型」(Tarantul-I)に類別した。1番艦のR-26(工場番号01710)は1980年に就役した。これは、1981年にはリーガの教育センターで使用するためソ連海軍へ納入された。このセンターでは、海外の1241型運用者のための訓練が行われた。これ以外の1241RE型は、全隻が国外へ輸出された。最終的に、1241RE型は25 隻が建造されている。 「ガルプーンE」の他、1241RE型には射撃管制レーダーとしてMR-123「ヴィーンペル」、航法レーダーとして「キヴァーチ2」または「ペチョーラ1」、敵味方識別装置として「ニフロームRR」が搭載された。ミサイルは、ソ連向けのP-15M「テルミート2」の輸出型であるP-20「テルミート2」が搭載された。
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