2-ブテン
2-ブテン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/17 04:03 UTC 版)
2-ブテン | |
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cis
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trans
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cis
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trans
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But-2-ene
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別称
β-Butylene
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識別情報 | |
3D model (JSmol)
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バイルシュタイン | 1718755 1361341 |
ChEBI |
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ChemSpider | |
ECHA InfoCard | 100.003.140 |
EC番号 |
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Gmelin参照 | 25196 1140 1141 |
PubChem CID
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RTECS number |
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UNII |
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CompTox Dashboard (EPA)
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特性 | |
化学式 | C4H8 |
モル質量 | 56.106 g/mol |
密度 | 0.641 g/ml (cis, 3.7 °C)[1] 0.626 g/ml (trans, 0.9 °C)[2] |
融点 | |
沸点 | |
磁化率 |
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危険性[3] | |
GHS表示: | |
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Danger | |
H220 | |
P210, P377, P381, P403 | |
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
引火点 | −72 °C (−98 °F; 201 K)[1][2] |
325 °C (617 °F; 598 K)[1][2] | |
関連する物質 | |
関連するブテン | 1-ブテン イソブテン |
関連物質 | ブタン ブチン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
2-ブテン(2-Butene)は、炭素数4のアルケンである。幾何異性体を持つ最も単純なアルケンであり、cis-2-ブテン((Z)-2-ブテン)とtrans-2-ブテン((E)-2-ブテン)の2つの形が存在する。
原油の流動接触分解かエチレンの二量化によって生産される。主な用途はガソリンやブタジエンの製造であるが[4]、水和反応で2-ブタノールにした後、酸化することでメチルエチルケトン溶媒の製造にも用いられる。
シス体は3.7℃、トランス体は0.9℃と沸点が非常に近く[5]、蒸留による2つの異性体の分離は非常に難しい。しかし、殆どの反応で似た挙動を示すため、分離は必要ない場合が多い。典型的な市販の2-ブテンの組成は、70%のシス体と30%のトランス体である。不純物としては、ブタンと1-ブテンが多くて1%以上含まれ、他に少量のイソブテン、ブタジエン、1-ブチン、2-ブチンも含む[4]。
出典
- ^ a b c d e Record 労働安全衛生研究所(IFA)発行のGESTIS物質データベース
- ^ a b c d e Record 労働安全衛生研究所(IFA)発行のGESTIS物質データベース
- ^ 国際化学物質安全性カード 2-ブテン ICSC番号:03 (日本語版), 国立医薬品食品衛生研究所, (March 1996). 国際化学物質安全性カード 2-ブテン ICSC番号:03 (日本語版), 国立医薬品食品衛生研究所, (March 1996).
- ^ a b 2-Butene, SIDS Initial Assessment Report, Geneva: United Nations Environment Programme, (February 1995).
- ^ “The isomerization of cis- and trans-2-butene”. 2015年1月29日閲覧。
外部リンク
2-ブテン
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詳細は「2-ブテン」を参照 示性式はCH3CH=CHCH3。発火点はどちらも324℃。混合物のCAS登録番号は107-01-7である。 cis-2-ブテン 融点-139.3℃、沸点3.73℃。CAS登録番号は590-18-1。 trans-2-ブテン 融点-105.8℃、沸点0.88℃。CAS登録番号は624-64-6。
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