黄長石霞石玄武岩とは? わかりやすく解説

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黄長石霞石玄武岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/15 09:27 UTC 版)

黄長石霞石玄武岩(おうちょうせきかすみいしげんぶがん、melilite nepheline basalt)は、黄長石霞石を含む、黒色から暗灰色の緻密なアルカリ玄武岩である。

目次

島根県指定天然記念物

黄長石と霞石が共存することは大変珍しく、日本国内では、島根県浜田市の長浜町及び熱田町、内田町でのみ産出する。3か所の露頭は島根県の天然記念物に指定されている。新生代第三紀(600万年前)に噴出したものである。多くの沸石の晶洞があり、その中に岩漿水を含むことがある。

長年、この岩石の中に含まれる水の一部は、噴出したときの海水を取り込んだものであるといわれてきたが、実際、2007年に、この岩の中から、当時の海水が発見された[1]


用途

この地方では太平洋戦争中に、霞石がガラスの透明度を上げるとして、霞石を採掘していたこともあった。

また、岩石のアルカリ度が高いため、岩石から徐々にカリウムなどのミネラルが溶け出し、土壌に金属分を補給する作用がある。そのため、石垣に使われたりする。しかし、磁鉄鉱に由来する分によって地下水が赤くなることもある。

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 山陰中央新報 - 石通じ自然理解深める説明会 地元限定の珍岩石も('07/05/22)

関連項目


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