鮑の伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 09:01 UTC 版)
兵庫県朝来市の赤淵神社には以下の伝説が伝わっている。 大化3年(647年)但馬国に攻めよせた新羅の軍船を丹後国与佐郡白糸浜で迎え撃って勝利する。逃げる敵を海上で追撃した際、嵐に遭い船が沈没しそうになるが、海底から無数の鮑が浮き上がり、危機を救った(新羅の入寇#大化の新羅の賊)。 その後、表米は敵を隠岐国まで追い払う。凱旋途中に逆風が吹くが、再び無数の鮑が船を持ち上げ、さらに美しい船が現れ、その船の先導で丹後国与佐郡浦島港に入った。表米が大船に行くと誰もおらず、竜宮に住むといわれる大鮑が光っていた。 表米は危機を逃れ勝利したことを海神の加護と悟り、鮑を丁寧に衣服で包んで鎧箱に納め、持ち帰り赤淵神社を建てて篤く祀った。 以後、日下部氏の子孫は鮑を大事にし、決して食べないといわれる。
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