高速バスへの参入と事実上の撤退・再参入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 05:32 UTC 版)
「桜交通」の記事における「高速バスへの参入と事実上の撤退・再参入」の解説
桜交通は、富士交通(当時)が単独で運行していた、福島 - 仙台線・郡山 - 仙台線に共同運行の形で参入した。 同路線は、富士交通の参入以前に、福島交通・JRバス東北・宮城交通(以下既存3社と略す)が運行していた。既存3社は、富士交通への対抗策として、増便・運賃の値下げを繰り返した。これに対抗する形で富士交通も増便・運賃の値下げを繰り返したため、激しい値下げ競争が繰り広げられたが、さらなる増便のため同路線を桜交通と共同運行とし、桜交通が参入するに至った。 当初は既存3社との差別化のため、添乗員同行(乗車券の販売・徴収、ドリンクサービス等)、衛星放送・FMラジオのサービス、新聞・雑誌の設置等既存3社では行っていなかったサービスを行っていた。しかし、価格・便数競争が激化する中で、それらサービスは次々と廃止。通常のワンマン運転となった。 さらに、当初の運行会社であった富士交通は、民事再生法の適用申請により経営破綻(のち帝産富士交通と改称→廃業)後、再建に際して高速バス事業から撤退した。このような経緯から、桜交通の仙台便は無期限の運行休止となった。 一方で、ツアーバスの問題が取り沙汰される中で発生した関越自動車道高速バス居眠り運転事故以降、ツアーバスと路線高速バスを「新高速乗合バス」として一本化することとなり、桜交通及びインフォマティックも2013年7月31日をもって、既存のツアーバスから移行する形で高速乗合バスへ事実上の再参入となった。
※この「高速バスへの参入と事実上の撤退・再参入」の解説は、「桜交通」の解説の一部です。
「高速バスへの参入と事実上の撤退・再参入」を含む「桜交通」の記事については、「桜交通」の概要を参照ください。
- 高速バスへの参入と事実上の撤退・再参入のページへのリンク