高原と河川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 16:20 UTC 版)
海抜は1,000メートルから2,000メートルであり、地勢は北西が高く南東が低い。最も高い地点は、雲南省北部の3,700メートルほどの部分である。高原の中には多数の山間盆地があり、現地ではこうした盆地は「壩子」(坝子)と呼ばれる。盆地や河川により、雲貴高原はさらにいくつかの高原に分けられる。雲南省東部の滇東高原、北部の滇北高原、西部の滇西高原、中部の滇中高原、貴州省北部の黔北高原、中部の黔中高原、西部の黔西高原などである。 雲貴高原は北の長江流域と南の珠江(西江)流域、およびベトナム北部を流れる紅河流域の分水嶺でもある。高原を流れる主な河川には、長江の上流である金沙江、長江の支流である烏江・沅江・普渡河・牛欄江、珠江(西江)の源流である南盤江、その支流である北盤江・柳江、紅河の源流・元江などがあり、雲貴高原を貫いて流れ、深い峡谷で高原をさらに小さな高原に分けている。金沙江にある虎跳峡という峡谷は山の上から谷底までの落差が3,000メートル以上もある険しい峡谷で、烏江の峡谷も深さが300メートルから500メートルに達する。雲南省には昆明市の滇池、大理市の洱海、麗江市と四川省の間の瀘沽湖などの大きな湖も点在する。
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