飼育下の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 14:23 UTC 版)
野生の動物の飼育を始める場合、動物にとっては全く異なった状況下での生活が始まることになる。その際、餌を食べさせられるかどうかは飼育開始時の大きな関門であり得る。特に哺乳類や大型鳥類など心理的に発達した動物は精神的ストレスで餌を取らないケースがあり、極端な場合はそのまま餓死にいたる。あるいは特殊な餌の取り方をするものでは、飼育下でそれを再現できないために餌をとれない例もある。 両生類や爬虫類では、餌が動かないと食べない例もある。生き餌を常に確保できればいいのであるが、簡単ではない。また、飼育して確保できる生き餌があっても、同じものばかりでは飽きられる例もあり、このような場合には人工飼料など、より入手しやすいがすぐには食べない餌を食べさせたい。このような餌の変更の場合にも餌付けと言われることがある。たいていは始めは生き餌と一緒に与えるなどして馴らせる。 さらに、単に食べさせるだけでなく、人間の手から食べるようにさせるのを餌付けという例もある。水族館などでこれを行い、観客にその様子を見せる『餌付けショー』を行っている例がある。
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