顕示選好
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 15:27 UTC 版)
ある経済主体の選好関係 ≿ {\displaystyle \succsim } についての a ≿ b {\displaystyle a\succsim b} は「この経済主体にとって a {\displaystyle a} は b {\displaystyle b} と同等以上に好ましい」ことを意味する。しかし、この経済主体が2つの選択肢 a , b {\displaystyle a,\ b} についてどのような主観的な評価をしているのかは直接観察することが出来ない。そこで、経済学では直接観察することが可能な実際の行動を通じて経済主体の選好を推定する。例えば、ある学生が口では「漫画よりも文学書が好きだ」と言う一方で文学書を読まずに漫画ばかり読んでいたとしたら、彼の選好 ≿ {\displaystyle \succsim } について「漫画 ≿ {\displaystyle \succsim } 文学書」が成り立つと考えるのである。このような考え方は顕示選好理論(英: revealed preference theory)と呼ばれる。
※この「顕示選好」の解説は、「選好」の解説の一部です。
「顕示選好」を含む「選好」の記事については、「選好」の概要を参照ください。
- 顕示選好のページへのリンク