雲龍の政次郎之章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 10:04 UTC 版)
雲竜の政次郎は追っ手から逃れて電車から飛び降り、瀕死のところを通りがかった雪乃に助けられて、石川道場に居候する。義信に私淑し、次第に道場や地元の衆の信頼を得るようになり堅気の生活を望むようになるが、自分がいることで道場に迷惑がかかることも恐れる。そこへ、紡績工場で各地から女工を集めて過酷な条件で働かせ、逃げようとした者は売られてしまうという悪事が行われていることが明らかになる。仕事を引き受けていた地元の山本一家では、シマ争いも絡んで政次郎が邪魔になるが、日下組の銀蔵や政次郎らの活躍で解決する。大阪の立花金助は中国地方で柴山サーカスを興行して儲けを企み、倉敷へ乗り込んでくる。政次郎は自ら死地に赴くが、この修羅場を神戸の山岡が仲裁して、全国の親分衆の前で手打ちがされる。政次郎は、心中では自らの死ぬまでの道が定まったことに煩悶しつつ、義信を守ることを決心する。
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