雨が止んだら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 23:16 UTC 版)
「雨が止んだら」 | ||||
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日比谷ブロードウェイ の シングル | ||||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル | |||
録音 |
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ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | 日本コロムビア | |||
作詞・作曲 | 桜井和寿 | |||
プロデュース | 亀田誠治 | |||
チャート最高順位 | ||||
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日比谷ブロードウェイ シングル 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4549767344706 (COZA-2182〜3) |
映像外部リンク | |
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『雨が止んだら』(あめがやんだら)は、日本の音楽ユニット・日比谷ブロードウェイのシングル。2025年5月28日に日本コロムビアより発売された[3]。
背景
2023年6月2日 - 4日、日比谷公園および東京ミッドタウン日比谷で亀田誠治が実行委員長を務める無料音楽イベント『祝・日比谷野音100周年 日比谷音楽祭 2023』が開催された。このうち、4日の日比谷公園大音楽堂でのステージ「Hibiya Dream Session 3」に桜井和寿が出演[4]。同イベントへの桜井の出演は2021年以来2回目となり[5][注 1]、本イベントのために桜井が書き下ろした楽曲が「雨が止んだら」である[8]。
桜井は、本楽曲を日比谷ブロードウェイに歌ってほしいと指名[9]。日比谷ブロードウェイは、日比谷音楽祭のプロジェクト企画の1つとして井上芳雄を中心に結成された音楽ユニットであり、イベント初回開催となった2019年から毎年井上が新たなミュージカル俳優をメンバーに迎え出演している[10]。『祝・日比谷野音100周年 日比谷音楽祭 2023』では、日比谷ブロードウェイと桜井により本楽曲が初披露された[3]。
本楽曲を音源化しリリースするにあたり、ボーカルとしてこれまで日比谷ブロードウェイとして出演した俳優が集結。井上のほか2019年に出演した田代万里生、屋比久知奈[11]、2021年に出演した島田歌穂、中川晃教[12]、2022年に出演した木下晴香、佐藤隆紀 (LE VELVETS)[13]、2023年に出演した望海風斗[注 2]、甲斐翔真[15]、2024年に出演した石丸幹二、遥海[16]の計11人が参加している[3]。
制作・音楽性
本楽曲の作詞および作曲は桜井和寿が担当。桜井が作詞・作曲共に手掛けた楽曲を提供するのは2020年にTwenty★Twentyに提供した楽曲「smile」以来3度目となる。
桜井は、亀田誠治と日比谷音楽祭に向けた選曲についてのミーティングの際に[17]「コロナ禍が終わった今、新しい第一歩を踏み出すのにふさわしく、世界で起こっている戦争にもメッセージを送りたい」と話していた[18]。その場ではセットリストは決定せず、帰りの車中で本楽曲のメロディと「亀田さんと話したような、コロナが落ち着いてきたことと、戦争のこととか全部直接的に歌ってるんじゃないけど、なにかひとつメタファーとして歌えるような」歌詞が浮かんだという。帰宅後すぐにピアノだけのデモを制作し、翌朝には亀田に送ったとのこと[17]。
本楽曲をシングル化するにあたり、編曲およびプロデュースを亀田が手掛けている[3]。亀田は「日比谷音楽祭の野音のステージに立ったミュージカルスターが一堂に会するレコーディングでは何度も鳥肌が立ち、そして感動の涙が溢れました。これは音楽の奇跡です」とコメントしている[19]。また、コーラス・アレンジは毎年日比谷ブロードウェイの歌のパート分けを行なっている大貫祐一郎が担当した[20]。
本楽曲について、井上芳雄は「桜井和寿さんがミュージカルをイメージして作って下さったこの楽曲は、ミュージカルをやっている僕たちにとっても新鮮で、それでいてどんな人にも伝わる優しいメッセージが詰まった一曲です」とコメントを寄せている[19]。
リリース・プロモーション
通常盤のみの1形態で発売。紙ジャケット仕様となっている。CD+DVDの2枚組となっており、DVDには「雨が止んだら」のレコーディング風景を収めたミュージック・ビデオが収録されている[3]。また、初回生産分には参加メンバー全員の直筆サイン入りポスターが抽選で当たる「スペシャルプレゼント応募券」が封入されている。また、発売と同時にダウンロード・サブスクリプション配信も開始された[19]。
本作の収益の一部は、「誰もが楽しめる無料の音楽祭の持続的開催」を目的として、 日比谷音楽祭に寄付される[3]。
本作のアートディレクターはヨックスが担当。
収録曲
CD
- プロデュース:亀田誠治
- 雨が止んだら [4:05]
- 作詞・作曲:桜井和寿 / 編曲:亀田誠治 / コーラスアレンジ:大貫祐一郎
- 雨が止んだら Instrumental [4:03]
DVD
- 雨が止んだら Music Video
- 監督は井上大輔が務めた。
参加ミュージシャン
- 日比谷ブロードウェイ
- 河村“カースケ”智康:Drums
- 亀田誠治:Bass
- 斎藤有太:Piano
- 今野均ストリングス:Strings
- 西村浩二:Trumpet
- 山本拓夫:Tenor Sax
- 榎本裕介:Trombone
- 豊田泰孝(誠屋):Manipulator
テレビ出演
番組名 | 日付 | 放送局 | 演奏曲 |
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うたコン[21] | 2023年10月17日 | NHK総合 | 雨に唄えば |
SEASONS OF LOVE | |||
闇が広がる | |||
雨が止んだら[注 3] | |||
うたコン[22] | 2025年6月3日 | NHK総合 | ブルースカイ ブルー |
雨が止んだら[注 4] |
収録アルバム
脚注
注釈
出典
- ^ “雨が止んだら | 日比谷ブロードウェイ”. ORICON NEWS. オリコン. 2025年6月4日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Singles Sales | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2025年6月4日閲覧。
- ^ a b c d e f “Mr.Children桜井和寿×亀田誠治の「日比谷音楽祭」ソング発売、歌うのは井上芳雄ら”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2025年3月16日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “「日比谷音楽祭」に桜井和寿、DJ ダイノジ、おお雨、民謡クルセイダーズ、Ichika Nito、弓木英梨乃ら”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2023年3月28日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “桜井和寿、アイナ・ジ・エンド、GLAYらが音楽で“循環”作った「日比谷音楽祭2021」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2021年5月31日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “無料イベント「日比谷音楽祭」に桜井和寿、菅田将暉、テナー、チャランポら出演”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2020年3月27日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “「日比谷音楽祭」新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえ中止に”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2020年4月8日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “桜井和寿が<日比谷音楽祭>のために作った新曲、日比谷ブロードウェイの歌声で初披露へ”. BARKS (2023年5月31日). 2025年5月28日閲覧。
- ^ Hironari Kagehi (2021年6月12日). “<ライブレポート>【日比谷音楽祭 2023】、様々なアーティストが彩った虹色の音楽祭”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2025年3月17日閲覧。
- ^ “ミュージカル界を代表する俳優陣が集結!桜井和寿によって日比谷音楽祭のために書き下ろされた楽曲『雨が止んだら』シングル・リリース決定!”. PR TIMES. 日本コロムビア (2025年3月16日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ 田代万里生 (2019年6月3日). “日比谷ブロードウェイ誕生!”. 田代万里生オフィシャルブログ「MARIO CAPRICCIO」 Powered by Ameba. サイバーエージェント. 2025年3月17日閲覧。
- ^ “「日比谷音楽祭」に井上芳雄・島田歌穂・中川晃教の日比谷ブロードウェイが出演”. ステージナタリー. ナターシャ (2021年5月17日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “追加出演者発表&6/3 Friday Night Acoustic開催決定!U-NEXTによる3日間のオンライン生配信&見逃し配信も | 日比谷音楽祭 2022”. 日比谷音楽祭 (2022年5月11日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “望海風斗さん出演キャンセルのお知らせ | 日比谷音楽祭 2023”. 日比谷音楽祭 (2023年6月4日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “《追加出演発表》日比谷ブロードウェイ参加メンバー発表! | 日比谷音楽祭 2023”. 日比谷音楽祭 (2023年5月9日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ “第三弾出演者発表&今夜22:00~亀田実行委員長の生配信決定! | 日比谷音楽祭 2024”. 日比谷音楽祭 (2024年3月13日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ a b 佐藤竜樹 2023, p. 10.
- ^ 柴田真希 (2023年6月30日). “Report | 日比谷音楽祭2023”. 日比谷音楽祭. 2025年3月17日閲覧。
- ^ a b c “ミュージカル界を代表する俳優陣が集結!〝日比谷ブロードウェイ〟待望の新曲「雨が止んだら」本日リリース!メンバー全員からのスペシャルコメントが特設サイトにて公開!”. PR TIMES. 日本コロムビア (2025年5月28日). 2025年5月28日閲覧。
- ^ 田中久勝 (2025年5月28日). “亀田誠治×井上芳雄|日比谷ブロードウェイ「雨が止んだら」発売記念インタビュー (2/3)”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2025年5月28日閲覧。
- ^ a b “次回「うたコン」でミュージカル特集、石丸幹二・井上芳雄が「闇が広がる」を歌唱”. ステージナタリー. ナターシャ (2023年10月16日). 2025年3月17日閲覧。
- ^ a b “井上芳雄「うたコン」で日比谷ブロードウェイ「雨が止んだら」を若者たちと披露、西城秀樹カバーも”. ステージナタリー. ナターシャ (2025年5月28日). 2025年5月28日閲覧。
参考文献
- 佐藤竜樹「COULD BE ANYTHING」『FATHER & MOTHER Mr.Children official fan club』第94巻、エンジン、2023年9月、10 - 11頁。
外部リンク
- 特設サイト
- 告知映像
- 関連映像
- 歌詞
- インタビュー
- 雨が止んだらのページへのリンク