陽イオン交換容量とは? わかりやすく解説

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陽イオン交換容量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/14 02:35 UTC 版)

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陽イオン交換容量(ようイオンこうかんようりょう、Cation Exchange Capacity、CEC)とは、一定量の土壌が保持できる陽イオンの量。

概要

土壌中の粘土および腐植などは、マイナスに荷電しており、陽イオンを引き付ける力がある。そのため、陽イオン(カルシウムマグネシウムカリウムナトリウムアンモニウム水素など)を吸着し保持する。一般的に、この容量が大きいほど養分の保持力が大きいといわれ、肥沃土の高い土壌である。

単位

かつては、meq/100gが使われていたが、現在はSI基本単位SI接頭辞により表すことになったため、cmol(+)・kg−1となった。

土壌ごとの値

  • 砂丘未熟土:数cmol(+)・kg−1程度
  • 灰色低地土:10〜20cmol(+)・kg−1程度
  • 黒ボク土:20〜50cmol(+)・kg−1程度
  • 褐色森林土:20cmol(+)・kg−1程度
  • ラテライト:数cmol(+)・kg−1以下

石灰の施用

石灰の施用は、土壌pHが低い場合に行われるが、CECの値が大きい場合には多量に施用しないとなかなかpHが上がらないが、CECが低い場合には少量でpHが上昇するので注意が必要である。

関連項目



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