陸抗との交誼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 03:48 UTC 版)
陸抗とは国境を挟み任地が隣であり、敵同士ではあったが才能を認め合い、互いの領地を侵さない事を暗黙の了解としていたという。しかし、両者とも立場を弁え、情誼に溺れて手心を加える事はなかった。 ある時、過労のためか病気がちであった陸抗に対し、羊祜が薬を贈った。呉の武将たちが、敵からの贈り物など信用ならないと反対したが、陸抗は躊躇わずにそれを服用し、何の異常もなく平然としていた。後日、陸抗は薬の返礼として酒を贈り、羊祜もまた、毒見もせずに全て飲んだという。両者が信頼や信義というものを身をもって示す事は、このようであった。 この故事から、いかなる政治的な先入観にも囚われない私的な交誼を表す「羊陸之交」という成語ができた。
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