陸地の探索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 14:29 UTC 版)
クックの予測にも拘わらず、19世紀初期には南に進行し新しい陸地を発見するための多くの試みが行われた。1819年、ウィリアム・スミスがブリガンティンのウィリアムズを指揮し、サウス・シェトランド諸島を発見し、翌年エドワード・ブランスフィールドが同じ船でグレアムランドの最北端であるトリニティ半島を視認した。ブランスフィールドの発見の数日前にあたる1820年1月27日、ロシアのファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼン艦長が、南極海の別の部分で、現在クイーン・モード・ランドと呼ばれる陸地の海岸を視界に入れるところまできた。このことで、ベリングスハウゼンは最初に南極大陸を見た者とされているが、自分でそう主張したわけではなかった。ベリングスハウゼンは南緯60度から67度の間で2度周航しており、1821年1月には彼自身の最南端南緯70度に達したが、47年前のクックの記録に迫っただけだった。1821年、アメリカのアザラシ漁船船長ジョン・デイビスがサウスシェトランド諸島よりも南に伸びた海図に無い陸地に、隊を率いて上陸した。「私はこの南の陸地が大陸であると考える」と船の日誌に記していたが、それが正しければ、南極大陸に最初に足を踏み入れた隊となる。
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