阿吽
出典:『Wiktionary』 (2018/02/16 19:21 UTC 版)
名詞
阿吽(あうん)
- 「阿」は梵語の十二母韻の初韻で開声、「吽」は閉口の終声で合声。これが字音の最初と最後にあることにより両極を意味し、一切の文字・音響は、この二つの間にあり、また万有もすべてこの二つの間に包摂されるといわれる。
- (仏教) 「阿」は万有発生の根源、理体。「吽」は万有終極の究竟、智徳。法界の始と終。
- (仏教) 「阿」は平等、理界の胎蔵界大日如来、「吽」は差別、智界の金剛界大日如来。平等と差別。
- (仏教) 「阿」は大日如来の種字、「吽」は金剛薩睡の種字。
- (仏教) 「阿」は菩提、「吽」は涅槃。
- (仏教) 人の息の出入り。呼吸。「阿」は出息で暖気、胎蔵界の理。「吽」は入息で冷気、金剛界の智。
- 物を相対、対比すること。
- 阿吽の二天、阿吽の二王のこと。又、寺社の前に、口を開いたのと閉じたのと二つの石獅子・狛犬などを配したもの。
- 息を詰めあるいは掛け声をかけて力を籠めるさま。
語源
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