防空巡洋艦改造私案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 05:16 UTC 版)
「天龍型軽巡洋艦」の記事における「防空巡洋艦改造私案」の解説
イギリス海軍では1936年からC級軽巡洋艦の備砲を全て高角砲にした防空巡洋艦への改造を行っていた。日本海軍でも防空巡洋艦に着目し1935年(昭和10年)頃から検討が行われた。天龍型も防空巡洋艦への改造計画が検討され、数種の案があった。 改装検討案において、兵装は12.7cm連装高角砲4基、25mm3連装機銃4基、九四式高射装置2基、九三式爆雷投射機1基、九四式爆雷投射機1基、爆雷投下台4基、爆雷36個、薬煙幕発生装置の装備を検討した。その他に重油混焼缶(ボイラー)の重油専焼化も検討された。マル3計画に改造費用の要求が上がったと伝えられるが[要出典]、天龍型の改造予算は盛り込まれずにマル3計画は成立し、改造は実現しなかった。軍令部は「昭和14年度帝国海軍作戦計画及同戦時編制」において昭和天皇(大元帥)に「天龍と龍田は防空艦に改装予定のため第一戦隊に編入する」と説明したが、実現していない。 これらの計画検討案詳細については福井静夫技術少佐らの私案として存在しているのみである。
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