防寒服
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 02:48 UTC 版)
両者の防寒服は、バーバリー社が開発したギャバジンをベースにしたものであるが、ギャバジン自体には防寒性が無い事から防寒素材が組み合わされることとなった。この選択で、アムンセン隊の防寒服はイヌイットの伝統に基づきアザラシの毛皮などで作られたのに対し、スコット隊の服は牛革を重ねた形状の防寒服であった。通常環境下なら防寒性能に大差はない素材であったが、水上で生活するアザラシに比べ牛革は耐水及び撥水性が劣っている事が致命傷となり、スコット隊の防寒服は汗などの体から出る水蒸気を吸い込み氷結し防寒機能を喪失。結果、スコット隊のメンバーの体温は次第に奪われ、最後は保温の役目をほとんど果たしていなかったとも考えられている。
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