長回しのワンカット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:21 UTC 版)
「ALWAYS 三丁目の夕日」の記事における「長回しのワンカット」の解説
撮影に入る直前のミーティングで、阿部秀司エグゼクティブ・プロデューサーはタイトルが表示されるまでの冒頭のシーンを長回しのワンカットで撮ることを山崎監督やスタッフに突然提案した。冒頭のシーンは次のようになっている。一平が三丁目の路地裏から模型飛行機を飛ばす。模型飛行機は都電が走る大通りに飛んでいく。都電が走り去るその先には建設途中の東京タワー。そして、映画のタイトルが表示される。多くのスタッフがカット割りして撮影する予定でいた。三丁目の路地裏のセットは都内の屋内スタジオ〔東宝スタジオ〕、大通りのセットは群馬県館林市にある屋外オープンセットなので、阿部の提案を否定する声も多かった。 しかし、この阿部の無理難題に対して、山崎監督と各スタッフは知恵を絞り、模型飛行機をCGにすることで解決した。「一平が模型飛行機を飛ばす路地のシーン(屋内スタジオ)」と「大通りのシーン(屋外オープンセット)」の間に、「模型飛行機が家々の屋根の間を飛んでいくシーン(VFX)」を挟むことによって、〔模型飛行機は常に映りづづけているので〕長回しのワンカットとなっている。阿部の提案をあまり重要視していなかったが、映画が完成してみると冒頭シーンが一番印象的なものになっていたと山崎監督は述べた。
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