鐚銭の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 07:58 UTC 版)
上記の理由により作成された鐚銭には、主に貫銭に混ぜるための工作が行われた。側面しか見えないために刻面は全く考慮していないものが多い。印字が潰れても全く関係がないからである。 加工銭の中には「擦り銭」や「打ち平目」などがある。これは大きな銭を擦って小さくし、小さな銭を叩いて大きくしたもので、貫銭に混ぜるためのものである。わざわざ四文銭を擦って小さくしたものもあり、実際にはこうした刻面は本物の中国銭であっても全く信用されなかったことを示している。 中国銭は南宋後期や明中期以降の発行銭では、実物自体に粗悪銭が多いために磨耗や錆びが生じ現存品からの鑑定が難しい。
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