金・錫とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 金・錫の意味・解説 

錫杖

(金・錫 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 15:36 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
錫杖(和漢三才図会
銅錫杖頭(双竜飾)(どうしゃくじょうとう) 富山県大日岳発見 重要文化財 個人蔵(東京国立博物館寄託)

錫杖(しゃくじょう)は、遊行僧が携帯する道具(比丘十八物)の一つである梵語ではカッカラखक्खरkhakkhara)といい、有声杖、鳴杖、智杖、徳杖、金錫ともいう。

構造

などで造られた頭部の輪形に遊環(ゆかん)が4個または6個または12個通してあり、音が出る仕組みになっている。このシャクシャク(錫々)という音から錫杖の名がつけられたともいわれる。

仏教戒律をまとめた書である『四分律』『十誦律』などによれば、この音には僧が山野遊行の際、禽獣や毒蛇の害から身を守る効果があり、托鉢の際に門前で来訪を知らせる意味もあるという。教義的には煩悩を除去し智慧を得る効果があるとされる。

錫杖の長さは通常170センチメートル前後であるが、法会、儀礼の場で使われる梵唄(ぼんばい)作法用のの短いものがある(手錫杖)。

持物として

仏像では地蔵菩薩などが持物(じもつ)として持つことがある。

武器として

日本の武道団体である少林寺拳法では、錫杖を武器としても用い、錫杖伝(金剛伝)と言う。

楽器として

修験者(山伏)の道具として、ホラ貝と共に馴染みであり、携行具として楽器的に使用された(山伏祭文)。その後徐々に俗化し、デロレン祭文→現在の江州音頭に継承されている。現在は先端部の金属のみを持って振ることが多い。

経典

錫杖の功徳を説いたものに九條錫杖経(くじょうしゃくじょうきょう)がある。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「金・錫」の関連用語

金・錫のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



金・錫のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの錫杖 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS