重婚的内縁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 18:24 UTC 版)
法律上の配偶者のある者が他の者と内縁関係にある場合を重婚的内縁という。先述のように重婚的内縁の効力については一夫一婦制との関係から特に難しい問題がある。 重婚的内縁の法律関係については、公序良俗違反とする無効説、一定の判断基準をもとに成否を考慮する相対的無効説(相対的有効説)、準婚として保護を与えるべきとする有効説が対立する。 かつて判例は重婚的内縁に否定的であった(大判大9・5・28民録26輯773頁)。しかし、今日、判例においては内縁関係と競合している法律婚の実体が事実上の破綻状態にあるか否かという点を基準として、重婚的内縁にも内縁に準じた効果を認めるべきか否かを判断しようとする傾向にあるとされる。
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