郭隗とは? わかりやすく解説

かく‐かい〔クワククワイ〕【郭隗】

読み方:かくかい

中国戦国時代の燕(えん)の政治家昭王人材集め方法問われ、「まず私を登用しなさい」と答えたことで有名。生没年未詳。→隗(かい)より始めよ


郭隗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 16:37 UTC 版)

郭 隗(かく かい、郭隈とも[1])は、中国戦国時代の学者であり政治家である。

人物

紀元前3世紀、燕は湣王により滅亡寸前まで追い詰められた。内乱なども起こり燕の国政は大きく乱れた。燕の昭王は斉に復讐することを誓ったが、その頃、燕は復興が難しいほどに乱れていた。復興するには国を引っ張る賢者が必要だった。しかし、当時燕に自ら仕官する者などそうはいなかった。そこで昭王は学者の郭隗に相談した。すると郭隗は「まずは私を優遇してください。私のような愚人が採用されることを知れば、全国から優れた武人や政治家が集まってくるでしょう。」と進言した[2]。昭王は郭隗の意見を採用した。すると郭隗の読みは当たり、から政治家の劇辛、斉から陰陽家鄒衍、さらにから楽毅が集まってきた。そして燕は次第に国力を増していった[3]。これが「隗より始めよ」という故事成語の由来となった。

脚注

  1. ^ 戦国策』巻二十九・燕策一・燕昭王収破燕後即位
  2. ^ 「戦国策」では、自身を優遇するよう勧めるにあたり『死んだ名馬の骨を買う』故事を引用している。
  3. ^ 史記』巻三十四・燕召公世家:燕昭王収破燕後即位,卑身厚幣以招賢者。謂郭隗曰:“斉因孤之国乱而襲破燕,孤極知燕小力少,不足以報。然誠得賢士以共国,以雪先王之恥,孤之願也。先生視可者,得身事之。”郭隗曰:“王必欲致士,先従隗始。況賢於隗者,豈遠千里哉!”於是昭王為隗改築宮而師事之。楽毅自魏往,鄒衍自斉往,劇辛自趙往,士争趨燕。

郭隗(かくかい)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:00 UTC 版)

キングダムの登場人物一覧」の記事における「郭隗(かくかい)」の解説

家臣故人昭王によって亡国危機脱した後に国力回復するために助言請われ、「先ずは郭隗を厚遇することから始める」ように上奏した(「先ず隗より始めよ」)。その結果楽毅劇辛などといった有力者続々と燕に集まり、燕は強国化した

※この「郭隗(かくかい)」の解説は、「キングダムの登場人物一覧」の解説の一部です。
「郭隗(かくかい)」を含む「キングダムの登場人物一覧」の記事については、「キングダムの登場人物一覧」の概要を参照ください。

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