遺構再発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 16:41 UTC 版)
上述のとおり、亀ノ瀬トンネルは完全に崩壊・埋没し失われたものと考えられていたが、約80年の時を経た2008年(平成20年)11月、大和川河川事務所が地下水を排水するためのトンネルを設置するために山を掘削したところ、亀ノ瀬トンネルの一部がほぼ原形をとどめた状態で発見された。 明治時代に建設された旧下りトンネルは約66m、大正時代に増設された旧上りトンネルは約50mが残存していることが確認されている。この箇所は地滑りブロックをわずかに外れていたことから圧壊を免れたものと考えられている。明治時代のトンネルは、内壁にイギリス積みで組まれた煉瓦が残り、上方には蒸気機関車の通過で付着した煤煙が確認されている。これらのうち、排水トンネルとの交差部から離れた旧下りトンネルの王寺方39mについて、約120年前のトンネルの貴重な遺構として保存されることとなり、地滑り対策事業の見学会に合わせて公開されている。
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