遺伝子・分子構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 14:29 UTC 版)
「血管内皮細胞増殖因子受容体」の記事における「遺伝子・分子構造」の解説
VEGFRはそれぞれ類似した構造をとり、血小板由来成長因子(PDGF)受容体や幹細胞因子(SCF)受容体(c-kit)等の分子とも相同性を有する。VEGFR1とVEGFR2の分子全体の相同性は43.2%であるが、中でも細胞内領域のチロシンキナーゼドメイン内に存在するキナーゼ挿入配列は最もよく保存されており、キナーゼ挿入ドメインにより2つの部分に分けられる。これらのアイソフォームは細胞外領域に7つの免疫グロブリン(Ig)様ドメインを有する受容体型チロシンキナーゼであり、第2および第3のIg様ドメインはリガンド(VEGF)との結合に、第4-第7のIg様ドメインはVEGFRの二量体形成において重要である。これらの受容体の中にはVEGFと類似した分子構造を有する胎盤成長因子(PlGF)とも結合能を有するものも存在する。
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