適切な使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 02:36 UTC 版)
evalは非常に強力なため、経験の浅いプログラマは何でもevalを使って済ませてしまうことがある。たいてい、そのような場合には専用のより良い選択肢が存在し、コードのパースにかかる時間が節約できる。 例えば、evalは簡易テンプレートエンジンとして使われることがある。PHPでの例を示す。 $name = 'John Doe';$greeting = 'Hello';$template = '"$greeting, $name! How can I help you today?"';print eval("return $template;") この例は期待した動作をするが、前述のようにセキュリティ上の問題を抱えており、他の方法よりもはるかに遅い。より高速で安全な方法は単に "$name" という文字列を $name の値で置換することである。 eval は表計算ソフトなどの数式を評価する必要のあるアプリケーションで使われることがある。これは数式のパーサを自作するよりも手軽だが、自作や既存の専用のパーサを利用するほうがより良い。前述の問題点に加え、言語組み込みのevalはアプリケーション用にカスタマイズできないからである。 おそらく、evalの最も優れた使い道は(LISPなどでの)処理系のブートストラップや、言語の対話的な実行環境でユーザが書いたプログラムを実行することであろう。
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