近代20世紀まで (紀元1725–1900)
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「英語の音韻史」の記事における「近代20世紀まで (紀元1725–1900)」の解説
母音の後ろのrの発音が分化:イングランド南部方言で音節末の/ɹ/が消失。代わりにrが母音化し/ɛə/ (square), /ɪə/ (near), /ɔə/ (force), /ʊə/ (cure), /ɜː/ (nurse)の二重母音が発生。 北米でlot, botherの/ɒ/がfatherの/ɑ/と同音になる。これはニューヨーク・ニュージャージー州方言やボストン方言等ニューイングランド地方では起きない。 (Wells 1982, pp. 245–47) ノーウィッチ、ウェスト・カントリーでEME /ɒ/の脱円唇化が見られるがはっきりとは同化していない。 (Wells 1982, pp. 339–40, 419) 南イングランドで/s/, /f/, /θ/, /n/, /m/の前の/æ/が/ɑː/になる。これにより容認発音ではpass, glass, grass, classは母音が/ɑː/であるがmass, crassでは/æ/と発音される。 (アメリカ、北イングランド、スコットランドでは六語とも同音である。) 主にイギリス(一部アメリカも)で/hw/・/ʍ/が/w/になり、whineとwineが同音で発音される。 米豪で特定の環境であると/t/、/d/が弾音の[ɾ]で発音される。大概は母音の間([ɹ̩], [l̩], [m̩]も含む)にあり後ろの音節にアクセントがない場合に起きる。 しかし米語で[n̩]の前では起きない。例:cotton [kɑʔn̩]。 happyのように語末の緩んだ[ɪ]が[i]と発音される。 /aɪ/と/ɔɪ/が混同される。
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