辻 - 神とは? わかりやすく解説

辻神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/05 15:55 UTC 版)

辻神を防ぐ魔除け、石敢當

辻神(つじがみ)は、(道が交差した場所)にいるとされる魔物、妖怪の総称。鹿児島県屋久島兵庫県淡路島に伝わる。淡路では辻の神(つじのかみ)と呼んでいる。

概説

古より辻は現世と来世との境界となっているという説があり、そのような場所に棲みつきやすいといわれる魔物が辻神である[1]。名称は「神」だが、いわゆる信仰対象のではなく、災いをもたらす悪神というべき存在である[1][2]

南九州から南島にかけての地域では、異界より現れるとされる辻神を防ぐため、辻、特に丁字路に石敢當(石勘当とも[2])と呼ばれる魔除けの石を路傍に供える風習がある[3]鹿児島県屋久島宮之浦では、丁字路において1本の道が他の道に交わる突き当りの正面に家を建てると、辻神がその家の中に入り込み、そうした家で病人が絶えず不幸が続くため、突き当たりの正面に石敢當として長方形の石を配置したという[2]

脚注

  1. ^ a b 水木しげる図説 日本妖怪大全講談社講談社+α文庫〉、1994年、293頁。ISBN 978-4-06-256049-8 
  2. ^ a b c 村上健司編著『妖怪事典』毎日新聞社、2000年、222頁。 ISBN 978-4-620-31428-0 
  3. ^ 萩原秀三郎 『目でみる民俗神 第3巻 境と辻の神』 東京美術、1988年、40頁。ISBN 978-4-8087-0398-1

関連項目

外部リンク


辻神(つじがみ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 19:07 UTC 版)

ほうかご百物語」の記事における「辻神(つじがみ)」の解説

通り物』や『魔』とも呼ばれるランダムに他人に取り憑き滅茶苦茶暴れさせるという、迷惑な妖怪

※この「辻神(つじがみ)」の解説は、「ほうかご百物語」の解説の一部です。
「辻神(つじがみ)」を含む「ほうかご百物語」の記事については、「ほうかご百物語」の概要を参照ください。

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