辻村幻蔵(つじむら げんぞう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 00:34 UTC 版)
「幻蔵人形鬼話」の記事における「辻村幻蔵(つじむら げんぞう)」の解説
傀儡師。辻村清兵衛の弟子で娘婿。幼少時、戦で故郷を焼け出され、行き倒れていた時に辻村幸四郎に拾われ、辻村清兵衛の弟子となる。傀儡師としての腕は確かだが、住んでいた村が戦に巻き込まれた時、嫁妻のサキを失い以後、心を病み、感情を失い、この世ならぬ者が見えるようになった。妻・サキの生き人形を作り完成したら一緒に死ぬため、サキと同じ身体の型を持つ女の型を集めていた。兄幸四郎とのケンカのあとは、徐々に人間らしい感情も思い出し、鬼九姫やお鶴にも心を開いてきていたが、物語の最後は長嶋家に恨みを持つ妖刀闇鉄丸に操られた弥介に命を狙われた鬼九を救おうとしたが、不意をつかれ幻蔵が妖刀の犠牲となってしまい、妖刀の迷える死者の魂を成仏させるべく、鬼九姫へ「退屈至極にて婚姻拝謁候なれど必ずや鬼九のもとへ」というメッセージを残してお鶴ととも死者の魂を成仏させるべく旅に出た。
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