跨線テルハ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 14:42 UTC 版)
日本で独自に発展したテルハとして、鉄道駅に設置される跨線テルハがある。かつて郵便物や鉄道小荷物(チッキ)の輸送が旺盛であったころ、こうした郵便荷物類を他のホームへ運ぶのは手間がかかり危険でもあったため、線路と直角な方向に桁を渡して、荷物を搭載した台車を吊り上げて輸送するテルハが主要駅に設置された。降雪地では風雪の影響を受けにくいように走行路が密閉された構造のものが多く採用された。電化区間の駅では、万一の荷物の落下で架線が損傷することを防ぐために、ケージの中に台車を収容して走るクラブトロリ式が多く採用されていた。1986年11月1日国鉄ダイヤ改正により鉄道荷物輸送が全廃され、跨線テルハはほとんどが撤去された。
※この「跨線テルハ」の解説は、「テルハ」の解説の一部です。
「跨線テルハ」を含む「テルハ」の記事については、「テルハ」の概要を参照ください。
- 跨線テルハのページへのリンク