超撥水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 05:30 UTC 版)
超撥水(ちょうはっすい)とは、濡れ現象において高度な撥水性によって面に対して150°を超える接触角で水滴が接する現象のこと。なお、本項目では便宜上、面に対して0°に近い接触角で濡れが生ずる現象である超親水についても取り上げる。
- ^ a b 中島章『固体表面の濡れ製』共立出版、2014年、90頁。ISBN 978-4-320-04417-3。
- ^ 中前勝彦『工業材料』第44巻第26号、1996年、NAID 10006249150。
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- ^ この3点のような張力を界面張力(interface tension)と呼ぶ。
- ^ Wenzel, RN (1936). "Resistance of Solid Surfaces to Wetting by Water". Ind. Eng. Chem. 28 (8): 988–994. doi:10.1021/ie50320a024。
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- ^ たとえば、分子には大きさがある。
- ^ たとえば、カーボンナノチューブのクラスターや酸化アルミニウム(アルミナ)の薄膜は、微視的にみると柱状構造をしている。ただしこの柱状構造は、そのままでは親水性である。カップリング剤を介して撥水性の官能基をつけることで超撥水性は発揮される。
- ^ たとえば、飽和フルオロアルキル基の塊といっていいPTFEは、通常の樹脂のように溶解して整形することができない。そのため加工が高価につくという問題を生んでいる。
- ^ Gao, X; et al. (2007). "The dry-style antifogging properties of mosquito compound eyes and artificial analogues prepared by soft lithography". Adv Mater. 19 (17): 2213–2217. doi:10.1002/adma.200601946。
- ^ 佐藤聡『エクストリーム・ウェア ―究極の服をつくる技術―』技術評論社〈TECH LIVE!〉、2009年3月。ISBN 477413791X。
- ^ 小方聡、廣瀬敦、渡辺敬三「機能性壁面を用いた流体摩擦の低減化に関する研究(Drag reduction of a fluid friction of water-repellent walls)」『年次大会講演論文集』II(01-1)、日本機械学会、2001年8月22日、7-8頁、doi:10.1299/jsmemecjo.II.01.1.0_7、NAID 110002526492。
- ^ 中島章. “超撥水表面” (PDF). コロイド・界面化学ディビジョンレポート. 日本化学会. 2009年10月18日閲覧。
- ^ "Titanium Dioxide" (PDF). IARC Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humans. 93. WHO Press. 2010.
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