賢木・夕顔と紅葉賀巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/10 04:06 UTC 版)
「鶴見大学本源氏物語」の記事における「賢木・夕顔と紅葉賀巻」の解説
室町時代初期の書写と見られる写本である。当初賢木巻1帖のみの零本が鶴見大学の所蔵となったが、その30年後になって全く別に購入した夕顔と紅葉賀だけの零本が調査の結果本写本の僚巻であることが明らかになり、さらに東洋大学図書館に所蔵されている鈴虫巻1帖のみの零本も本写本の僚巻であることが明らかになった。本写本を含めた賢木・夕顔・紅葉賀・鈴虫の4帖とも朱筆による傍記が数多く存在する。本文は青表紙本系統である。池田本や肖柏本に近く中でも日本大学所蔵三条西家本とほぼ同じである。詳細に比較すると日本大学本よりもやや漢字が多いといった違いは認められるものの、特に取り上げるほどの筋立てや表現に変化を与えるような異文は認められない。日本大学所蔵三条西家本でのイ本表記は省略されており、同写本での補入やミセケチなどは取り込んだ形の本文になっている。
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