貝類の壺焼き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/11 13:25 UTC 版)
日本では、サザエの壺焼きに代表されるように、巻き貝を殻ごと焼いた料理も壺焼きと称されている。活きたものを直接焼く場合と、一旦取り出した肉を再び殻に入れて焼く場合とがある。前者の例としては、サザエ、つぶ貝、ニシ貝(アカニシ)、ホラ貝、白ばい貝(エッチュウバイほか)などがあり、全国的に見られるサザエの壷焼きや、北海道の焼きツブなどがよく知られる。後者の例では、サザエの肉を取り出して刻み、鰹節その他を加えて殻に戻し焼いたものや、サザエの貝殻を器として季節の貝類を詰めて焼いた料理もまた壺焼きと称される。 これらの貝類の貝殻は、日本全国の貝塚から出土しており、焼くだけといった簡単な調理法ながら縄文時代中期以降から行われていたと考えられている。江戸の遺跡からも多くの貝殻が出土するが、アワビなどには焼き跡が見られないのに対し、サザエの殻には焼き跡のあるものが多いことから、当時から壷焼きとして利用されていたことがわかる。
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