象牙細工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 09:51 UTC 版)
ウィキメディア・コモンズには、イスラームの象牙細工に関連するカテゴリがあります。 中世の象牙はほぼ全てがサハラ砂漠を越える陸路でもたらされており、これを入手しやすい地勢にあったアンダルスのウマイヤ朝やファーティマ朝では象牙細工が発達した。 アンダルスのウマイヤ朝のムギーラの小箱(フランス語版)が代表的な傑作である。またパンプローナ・ナバッラ美術館に所蔵されているファーティマ朝の象牙の30cmほどの箱には一面に高浮彫が施され、夥しい数の職人の署名があり、極めて高価なものだったことを窺わせる。またファーティマ朝では調度品などの装飾にも象牙細工が用いられた。 ムギーラの小箱。968年、象牙製、高さ17.6cm。ルーヴル美術館蔵 狩人を描いた象牙製の装飾パネル。11-12世紀、エジプト。ルーヴル美術館蔵 象牙の小箱。966年、アンダルスのウマイヤ朝スペイン。ルーヴル美術館蔵 象牙の角笛(オリファント)。ペルガモン博物館蔵
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