議定書と他の条約との関係の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 01:45 UTC 版)
「議定書」の記事における「議定書と他の条約との関係の例」の解説
マドリッド協定議定書(標章の国際登録に関するマドリッド協定の議定書)条約との関連:マドリッド協定(標章の国際登録に関するマドリッド協定)に関連する議定書。 締結の要件:マドリッド協定議定書を締結するための要件は、工業所有権の保護に関するパリ条約の同盟国であることであり(この要件は世界知的所有権機関が管理する産業財産権に関する大半の条約に共通するものである。)、マドリッド協定を締結していなくてもマドリッド協定議定書を締結することができる。 共通事項:マドリッド協定議定書の締約国は、マドリッド協定を締約していなくても、マドリッド協定の当事国で構成する同盟(マドリッド同盟)の構成国となる。マドリッド協定とマドリッド協定議定書とは、共通の総会を有する。また、協定及び議定書に定めはないが、共通の規則(標章の国際登録に関するマドリッド協定及び同協定の議定書に基づく共通規則)を有する。 京都議定書(気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書)条約との関連:気候変動枠組条約(気候変動に関する国際連合枠組条約)に関連する議定書。 締結の要件:気候変動枠組条約の締約国であることが京都議定書を締結するための要件とされている。 共通事項:条約の締約国会議(Conference of the Parties: COP)が議定書の締約国の会合(meeting of the Parties: MOP)としての役割を兼ねるとされており、このため、議定書の締約国の会合はCOP/MOPと表記される。COP/MOPの決定により、条約の補助機関が議定書の補助機関としての役割を兼ねることも可能である。条約の事務局は、議定書の事務局としての役割も果たす。 カルタヘナ議定書(生物の多様性に関する条約のバイオセーフティーに関するカルタヘナ議定書)条約との関連:生物多様性条約(生物の多様性に関する条約)に関連する条約。生物多様性条約において、将来的に議定書を採択することが定められており、カルタヘナ議定書はそのような議定書のひとつと位置づけられる。 締結の要件:生物多様性条約の締約国であることがカルタヘナ議定書を締結するための要件とされている。 共通事項:条約の締約国会議(Conference of the Parties: COP)が議定書の締約国の会合(meeting of the Parties: MOP)としての役割を兼ねるとされており、このため、議定書の締約国の会合はCOP/MOPと表記される。COP/MOPの決定により、条約の補助機関が議定書の補助機関としての役割を兼ねることも可能である。条約の事務局は、議定書の事務局としての役割も果たす。
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