語彙をめぐるエピソード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 06:32 UTC 版)
南の玄関口として栄えた地域だけに、特に近世以後は外来語が方言に取り込まれたという例もある。黒板消しという意味で使われる「ラーフル」という言葉は標準語ではなじみが薄いが、外来語由来であると推測されている。語源は諸説あるが、一説によればオランダ語のrafel(擦る・布きれ)が由来であるらしい。ただし、この単語は鹿児島以外でも宮崎・愛媛などで使われており、方言周圏論で説明できるという向きもある。 特徴的な単語の例として、「いした」(地域によって「いして」「い(ひ)っちゃ」「いっちゃび」などとも言う)という言葉がある。これは一種の間投詞なのだが、自分の体に液体が触れたとき、あるいは「しまった」というときに“おもわず”発してしまう言葉である。
※この「語彙をめぐるエピソード」の解説は、「薩隅方言」の解説の一部です。
「語彙をめぐるエピソード」を含む「薩隅方言」の記事については、「薩隅方言」の概要を参照ください。
- 語彙をめぐるエピソードのページへのリンク