討論の段階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/22 05:42 UTC 版)
この批判的討論の理想的なモデルにおいては、討論は4つの段階、つまり対立の段階、開始の段階、議論の段階、結論の段階(Van Eemeren & Grootendorst, 1984, pp.85-88; 1992, pp.34-35; 2004, pp.59-62を参照)に分けられる。そして議論に参加した人々は意見の相違を解決するために各段階を通過しなければならないことになる。対立の段階では、対談者たちは自分たちに意見の相違があることを確証する。開始の段階では、彼らはこの意見の相違を解消することを決定する。対談者たちはそのための開始点を決定する。つまり、彼らは討論の規則の上で合意して、議論する上でどういった前提が使えるかを確証する。議論の段階では、なんらかの主張の主唱者が議論を押し上げて相手の反論や疑いを迎撃することで自分の立場を擁護する。結論の段階では、議論に参加した人々は、どの程度まで意見の相違が解消され、誰の利益になったかを評価する。また、理想的なモデルでは、言語行為の本質及び配分が問題解決の過程の様々な段階で建設的な役割を果たすものだと定義されている。
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