言語学的意味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 18:53 UTC 版)
言葉の誤用は、個別言語学における通時的変異の一つの重要なファクタである。意味・用法において、他言語との接触を通じ、あるいはそれ自身において誤用が蓄積されて行くことで言語は意味論的に変異して行く。しかし、これと平行するようにも思える発音における変異は、音素の体系を維持した遷移である。音素に結びつく物理的な音は変異するが、その体系は使用集団で協約される。記号が何を指示しているのか、その広がりは通時的には発達したり、縮小したり、ときに消失する。この過程に誤用が存在するにしても、協約が維持されない限りは淘汰される。個別言語は分化・発達において変異するにしても、規則的に体系を維持する。この結果、印欧語においては、音素におけるグリムの法則などが成立したと言える。
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