観賞魚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/16 23:45 UTC 版)

観賞魚(かんしょうぎょ)とは、人間に憩いを与えるために水槽や庭に設けた池などでペットとして飼育される魚類の総称。正しくは「観賞魚」であるが錦鯉等ではその美術的価値などから専門誌等で「鑑賞魚」と表記されることもある[1]。また、産業統計上の名称は「観賞用魚」である[2]。
特徴
観賞魚は一般的に個人で飼育可能なものを指す[3]。アクアリウムに用いられる観賞魚は、カラシンの仲間(ネオンテトラ、ピラニアなど)、シクリッドの仲間(エンゼルフィッシュ、ディスカスなど)、ナマズの仲間(ブレコストムスなど)、メダカの仲間(グッピーなど)、コイの仲間、アナバスの仲間(以上は淡水魚)、汽水魚、海水魚など9つ程度のグループに分けられる[4]。
歴史
観賞魚を飼育する文化は世界各地の古代文明に見られた[5]。例えば古代ローマの養魚池は繁殖用や観賞用などに区分けされ、富裕層は富を誇示するため大規模な養魚池を建設した[5]。中国でも少なくとも周王朝の時代には養魚池があり、裕福な地主や商人は権力の象徴として庭園の池で観賞用のコイの飼育を行った[5]。
日本では江戸時代中期に食用に飼育されていた真鯉が突然変異して緋鯉が誕生し、やがて錦鯉が生まれた[6]。一方、1925年(大正14年)頃には観賞用に初めてアメリカ合衆国からグッピーやソードテールといった熱帯魚が持ち込まれた[5]。
脚注
- ^ “第2回錦鯉検討委員会議事録”. 新潟県. 2025年6月16日閲覧。
- ^ “設立趣意書(抜粋)”. 環境省. 2025年6月16日閲覧。
- ^ “観賞魚における移入種問題”. 環境省. 2025年6月16日閲覧。
- ^ 陸井 新一「水槽がつくり出す世界 アクアリウムの楽しみ」『魚』第67巻、大日本水産会 おさかな普及協議会、1-5頁。
- ^ a b c d 菊地原 洋平、熊谷 嘉月「日本の熱帯魚飼育文化の誕生」『広島工業大学紀要研究編』第58巻、広島工業大学、1-5頁。
- ^ “日本伝統の「泳ぐ芸術品」錦鯉について学ぼう”. 農林水産省. 2025年6月16日閲覧。
関連項目
観賞魚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/04 14:34 UTC 版)
色が赤く、小さくてかわいらしいので水族館ではよく飼われる。小型で食性や適合水温もデリケートではないため、場所や餌代がかからず飼育は容易である。
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