視力回復手術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 05:21 UTC 版)
角膜を手術などにより薄くして屈折力を弱め、矯正する。以下の手術法がある。 RK手術 角膜を切開、将来の眼球破裂の危険があるため現在はあまり行なわれない。RKはラジアル・ケラトトミーの略。 PRK手術 レーザーにより角膜を薄くする。PRKはフォトレフラクティブ・ケラトトミーの略。 レーシック手術 PRKの改良型。 ICR手術 角膜の周辺部にリングを埋め込んで変形させる。成功すれば眼鏡・コンタクトレンズの煩わしさが無くなるが、費用が高価。 手術に危険性が伴う。 後遺症が残る可能性がある。 手術が成功しても思ったより視力が回復しない。 気圧が下がると(飛行機内や高山で)近視が戻り、気圧が上がると(ダイビング等)遠視化する。 角膜の治癒力により、数年から十数年で元に戻って(近視化して)来る。 外傷に対して弱くなる。 といった問題がある。 phakic IOL手術 phakic IOLには水晶体前の後房内に、又は虹彩支持させる形で、有水晶体下にて眼内レンズを挿入し近視矯正を行うため、角膜を薄くしない。現在は安全性の高い後者(ICLやArtiflex)が代名詞となっている。 強度近視の矯正に優れ、以前のように白内障などの合併症も減っており、欧米や韓国ではレーシックを凌ぐ勢いで使用されている。 認定資格者の医師のみが手術可能である。
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