西教寺 (和泉市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 西教寺 (和泉市)の意味・解説 

西教寺 (和泉市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 10:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
西教寺
所在地 大阪府和泉市幸2-8-22
位置 北緯34度30分04.8秒
東経135度26分19.1秒
座標: 北緯34度30分04.8秒 東経135度26分19.1秒
山号 阿耨山
宗派 浄土真宗本願寺派
本尊 阿弥陀如来
創建年 延宝元年(1673年
公式HP 浄土真宗本願寺派 阿耨山 西教寺
法人番号 9120105006657
テンプレートを表示

西教寺(さいきょうじ)は、大阪府和泉市にある浄土真宗本願寺派の寺院。

歴史

創立については、泉井上神社文書の「元禄拾一年泉州泉郡/南郡 御領分自社改帳」(「和泉市史第2巻」)に、

一、一向宗 本寺京都西本願寺同寺内/福泉寺下 南王子村西教寺當住

      開基時代不知   境内 平地 除地 此坪数三拾六坪 右西教寺儀此村年寄之者共ニ相尋候ヘハ年寄候者共申候ハ、文禄三年御検地之節モ除地ニ而御座候、則代々此村之者共旦那寺ニ而古寺粉紛無御座候ト申シ候、此度遂吟味候處ニ、古来ヨリ有来候ニ紛無之候故、證文取置書付差上ヶ申候

とあり、文禄3年(1594年)以前に遡るという。寛文4年(1665年)木沸免許、同10年(1670年)から西教寺の寺号を公称した。西教寺公称前は、京都・三哲の「福専寺門徒和泉國和泉郡王子村惣道場」と呼ばれていた。しかし、寺伝では延宝元年(1673年)の創建という。この点は木沸免許・西教寺公称と矛盾することになるので、延宝元年に、寺院として本堂が建立されたことを指すものと思われる。その後、元禄6年に三朝高僧像、上宮太子尊形、宝暦5年には前住湛如御影を授受している。当時はもと信太山谷之落合筋に在ったが、元禄11年(1698年)の南王子村の人々の屋敷地移転とともに、寺も現在地に移転・移築した(「和泉市史第2巻」)。さらに文化7年(1810年)に表門・太鼓楼庫裡経蔵・脇門・鐘楼・式台玄門が整えられ、現在の境内には、本堂・表門・脇門・鐘楼・太鼓楼・式台玄関の近世建築が残されており、広い境内地を有している。先の元禄拾1年「寺社改帳」にみえる境内地は三拾六坪とあるので、移転前のものと思われる。 現本堂は、文化5年(1808年)に再建されたものである[1]

沿革

  • 1594年(文禄3年) - 太閤検地帳に賦課免除記載 京都・三哲・福専寺門徒惣道場
  • 1665年(寛文5年) - 本願寺木佛許可
  • 1670年(寛文10年) - 本願寺木佛拝受 西教寺と公称
  • 1673年(延宝元年) - 本堂建立
  • 1698年(元禄11年) - 南王子町の移転に伴い、当地に移転・移築
  • 1750年(寛延3年) - 寛延本堂再建
  • 1806年(文化3年) - 文化大修理斧立
  • 1808年(文化5年) - 文化大修理竣工
  • 1827年(文政10年) - 文政の修理
  • 1860年(萬延元年) - 桜田門外の変
  • 1866年(慶応2年) - 京都・三哲・福専寺より本願寺直末寺に
  • 2012年(平成24年) - 平成大修理着工

西教寺と桜田門外の変

桜田門外の変で大老井伊直弼に切りつけた水戸浪士の一人が、江戸から遠く離れたここ西教寺で匿われ、地域の子共達のために寺小屋で教えていたと伝えられている。明治維新後の明治6年(1873年)には、現在の和泉市立幸小学校の前身である第九七番小学校仮校舎が西教寺内に設けられた。

文化財

大阪府指定天然記念物
西教寺のいぶき - 樹齢約350年[2]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 歴史”. 西教寺. 2018年2月21日閲覧。
  2. ^ 大阪府指定天然記念物西教寺のいぶき”. 大阪府. 2019年7月5日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西教寺 (和泉市)」の関連用語

西教寺 (和泉市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西教寺 (和泉市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの西教寺 (和泉市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS